交通事故で受ける脳の損傷

脳にダメージを受ける交通事故

交通事故にあうと様々な怪我をするケースが考えられます。
代表的なのはむち打ち症ですが、これはその一つにすぎません。
体に強い衝撃を受けるため、多くのダメージが残るのです。

脳損傷を引き起こす可能性も出てきます。
脳損傷とは脳や身体全体に後遺症を残す危険性があり、意識の障害なども考えられます。
非常に重い状態であり、しっかりと損害賠償してもらえなければいけません。

局所性脳損傷

脳損傷には大きく分けて2種類あります。
局所性脳損傷は、ダメージを受けた部分が局所的であり、その部位に損傷が発生している状態です。
全体ではなく一部分であるところが特徴ですが、脳出血を起こす急性硬膜外血腫や脳挫傷、急性硬膜下血腫、外傷性くも膜下出血を起こすケースまであります。
これらを見ても分かる通り一部分であっても死に至るケースがあるほど重い状態です。

脳挫傷は脳の組織が損傷し出血している状態です。
他の症状にもつながる可能性があり非常に危険なケースと言っていいでしょう。

これらの脳のダメージにより高次脳機能障害に至るケースがあります。
日常生活に支障をきたす状態であり、後遺症として残ってしまう可能性も高いのです。
それほど脳の怪我は恐ろしいものだと考えて間違いありません。

びまん性軸索損傷と遷延性意識障害

脳の損傷でもう一つの状態がびまん性軸索損傷です。
強い衝撃によって脳が揺れてしまった時に起こります。
むち打ち症のような状態から派生すると考えれば分かりやすいでしょう。
強い衝撃で前後左右に振られてしまうと脳がダメージを受けるのです。

脳の神経細胞が衝撃によって損傷してしまった状態で、高次脳機能障害や遷延性意識障害を引き起こす可能性が出てきます。
遷延性意識障害とは、俗に言われる植物状態のことです。
これには条件がありそれを満たしていなければ遷延性意識障害とは診断されません。

①自力移動不能
②自力摂食不能
③ふん便失禁状態
④意味のある発語不能
⑤簡単な指示に従う以上の意思疎通不能
⑥眼球の追視不能、または認識不能

このような常に介護を必要とする状態であり、後遺障害一級として認定されることは間違いありません。
認定されたとしても普段の生活が戻ってくるわけではないでしょう。
非常に重い状態になることを理解しなければいけないのです。

交通事故ではこうしたことが起こります。
ドライバーは常に危険性を理解し、このようなことを引き起こさないような注意が必要です。
もちろん会社になれば補償してもらう必要がありますが、それぞれのドライバーが加害者にならないように注意して運転していきましょう。
被害者を出さないことが何よりも大切です。

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背の低い子どもたちの危険性と交通事故

背の低い子どもたちの危険

子どもたちと大人の違いは年齢だけではありません。
交通事故と関係性を見るときに大事なポイントは、子供たちは身長が低いという事実です。
車の運転でわき見運転が怖いのはなぜでしょうか。
それは、自分が危険性を見逃してしまう可能性が高いからです。
人間は危険だと思えば、それに対応する行動をします。
ドライバーとして危険予測しながら行動に移せないなら、免許証を返上したほうが安全です。
それほど危険予測は重要な意味を持ちます。
その点で子どもたちは大人よりも背が低く、見逃してしまう可能性があるのです。

現在の自動車事情を考えてみましょう。
以前はセダンタイプの車高の低い車が多くみられました。
これは館林など北関東でも変わりません。
現在はミニバンなど車高が高く、車自体も大型化しています。
その分、背の低い存在は見逃しやすくなってきているのです。
これを死角呼びます。
全く見えない位置が生まれるのが資格で、ボディの影などに入ると見えないこともあるでしょう。
ミラーなどで死角を補うように作られてきましたが、これも完全ではありません。

車の多いところで危険は隠れている

ショッピングモールなどでも気を付けなければいけません。
館林周辺にもいくつもありますが、こうした場所では車が多数止めてあります。
車が密集しているところでは、子どもたちの姿がはっきり分かりません。
車の陰に隠れているケースもありますし、背の低い子どもたちが四角に入り見えないことも多いのです。

最近のミニバンなどは、バックする時カメラで見れるようになっています。
このカメラは万能ではありません。
それどころか後方しか視界に入らない可能性も出てきます。
カメラに頼っていると、横から出てくる子どもたちを見逃す可能性が高いのです。
特にカメラは下を向かなければ見えない位置についています。
左右のミラーを見ないでバックすることが多いでしょう。
ちゃんと見ているとしても、カメラの映像を見る時に目を離すのです。
危険予測は情報を有効に生かさなければいけないため、十分注意しなければいけません。

予測しにくい子どもたち

子どもたちの動きは予測できないことができます。
普段から予測できる人はほとんどいないでしょう。
子どもたちの運転する自転車を想像してみてください。
バランスをとるためにフラフラと左右に動いたとします。
この動きの予測ができるかと言われれば、ほとんどの人はできません。
動くだけではなく突然転んでしまうかもしれませんし、自転車だけ投げ出す可能性もあります。
このような危険の予測もドライバはしなければいけないのです。
それだけ子どもたちの行動は、注視しておく必要があるでしょう。

最近ではペダルを外した自転車で、子どもたちが車道で出てくるケースもあります。
この自転車は実は遊具であり公道で使用することは禁止されています。
このような危険まで存在する以上、背が小さく認識しにくい子どもたちの特性も理解し、安全確認をしていかなければいけません。

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スタンディングウェーブ現象とは

タイヤが波立ちパンクするスタンディングウェーブ現象

車を運転するなら、常にタイヤの空気圧には注意しなければいけません。
もし、タイヤの空気圧が不足するとどうなるか、考えたことはあるでしょうか。
タイヤは空気が入っている状態で機能するように作られています。
この空気が不足することで、本来起こらない現象が起こるのです。
それがスタンディングウェーブ現象であり、誰でも起こる可能性があります。

スタンディングウェーブ現象が起こる原因

タイヤは高速走行すると、接地面から後方に力が掛かります。
この時に波状に変形してしまうのが、スタンディングウェーブ現象です。
タイヤはゴムでできており、歪みにも耐えられますが、あまりに複雑な波がタイヤにかかると破断してしまう可能性があるのです。
1つの波なら問題ありませんが、ゴムの伝達速度や回転速度によっては複数重なってしまいます。
タイヤの温度も急激に上昇してしまう恐ろしい状態です。

一番の問題は、タイヤの空気圧で、回転速度が上がるとどんどんとゆがみが出てきます。
歪みも戻ろうとする力が掛かりますが、戻る前に回転してしまうのです。
この力がどんどんと重なるのが問題ですが、適正空気圧であれば問題ありません。
しかし、タイヤにかかる力はこれだけではなく、過積載など耐えきれないほどの重さが掛かっているときもスタンディングウェーブ現象が発生する可能性が高まります。

運転していても気が付きにくいのがスタンディングウェーブ現象で、突然ハンドルを取られたり、操作不能に陥ったりします。
タイヤが破断しバーストすれば、そのまま大きな交通事故につながるケースも出てくるのです。

スタンディングウェーブ現象を防ぐため

スタンディングウェーブ現象の対策は、タイヤの空気圧を適正に保つところからスタートしなければいけません。
空気圧が低くなると、その分ゆがみが出やすくなるからです。
これは車の種類やタイヤによっても異なるため、正確に確認が必要でしょう。

過積載を防ぐことも必要です。
積載重量を超えると、タイヤにかかる負担が変わります。
重いものを載せれば、当然タイヤに負担が増えるからです。
同じ空気圧でも積載重量が増えれば、タイヤにかかる負担も増大するからです。

タイヤの質も考えなければいけません。
スタッドレスタイヤなどは柔らかい材質が使われていますが、その分ゆがみやすい特徴も持っているからです。
高速走行もスタンディングウェーブ現象につながるため、必要以上に速度を上げて運転しないことも大切になってきます。

常に点検して安全に運転することが求められますが、意識の部分でこういった危険があることを理解しておかなければいけません。
知識があれば、どれだけ危険ナノかも理解できるからです。

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交通事故の後に行われる示談交渉って何だろう?

交通事故の後に行われる示談交渉

交通事故では、示談交渉というキーワードが出てきます。
そもそも交通事故は、大きなトラブルなのです。
そこで、加害者側が被害者側に対して交渉を求め、裁判以外の場で決着をつけようとします。
これが示談交渉ですが、損害賠償金額に対する話し合いとなるのが一般的です。
つまり、何か決められた基準で話あったりするのではなく、お互いが納得いく形を探っていこうという形になります。

ただし、どちらも交渉のプロというわけではない可能性が高いでしょう。
どんな交渉にしていいのかもわからないはずです。
そこで、示談交渉では、保険会社同士で話し合いをしたり、弁護士を入れたりするのです。
一般的には、被害者側が弁護士で、加害者側は支払いを担当する保険会社となる図式になります。

示談交渉と過失割合

示談交渉では、どのような示談金をいくら支払うのかを決めていきます。
その際に、どちらにどれぐらいの責任があるのか、過失割合もはっきりさせなければいけません。
交通事故の多くは、どちらも加害者であり、何らかの責任があったと判断します。
これを過失割合と呼ぶのです。

例えば、止まっている車に後方から追突した場合、被害者はどうにもできません。
何もしていない状況の中で追突されたわけですから、過失割合は100:0になります。
しかし、交差点の事故だった場合、どちらの運転手にも回避できる可能性があったりするでしょう。
動いてしまったことで事故になるケースもあるのです。
そのため、100:0になることはほぼありません。

さらに示談の条件に関しての話し合いもしながら、まとめていきます。
こうなると、素人では難しいことなのがわかるでしょう。

算定基準には差がある

示談交渉で重要なのは、どれぐらいの相場になるかです。
保険会社があいだに入ることになれば、要注意しなければいけません。

保険会社は営利企業であり、保険金を支払いはしますが、できるだけ損失は小さくしなければいけないのです。
この状況の中で、被害者に申し訳ないと思っても、多く支払いたくありません。
当然の行動です。
弁護士は、依頼者に利益をもたらすのが仕事ですので、少しでも多くなるように交渉します。

問題は、何を基準にして話し合いをするのかですが、保険会社は独自に基準を設けています。
これが算定基準です。

保険会社の算定基準は、自社に利益を出すための基準なのを忘れてはいけません。
弁護士は裁判になったときの金額を基準にします。
この差はとても大きく、3倍以上になるケースもあるのです。
そのため、示談交渉では弁護士に依頼して進めるのが基本です。
自分で交渉してしまうと、保険会社のペースに乗せられてしまうため、注意しておきましょう。

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交通事故の治療費の支払い方は?

治療費の扱い

不運にも交通事故に遭ってしまった場合、治療費をどうしたらいいのか迷ってしまいます。
自分は事故に遭ってしまった被害者であり、過失がなかったとしたら、余計に誰が治療費を持つのか考えなければいけません。

怪我の治療費の基本は、加害者が負担します。
加害者が存在しなければ、そもそも被害を受けることはありませんでした。
つまり、加害者に責任があることになります。

治療と並行して加害者が病院に支払うのが基本とはなりますが、そうはいかないケースもあるでしょう。
大急ぎで施術を受けなければいけないのに、加害者の反応を待っていることなどできないからです。
そこで、一旦被害者が治療費を支払うケースが出てきます。
この場合には、立て替えといった状態であり、後日加害者側に請求することになるのです。

保険組合に連絡

加害者側が任意保険に加入していたと仮定します。
中には入っていない人もいるのが任意保険ですので、この方法は前提条件があるのです。

この場合には、任意一括対応と呼ばれる方法を取ります。
加害者がすべて対応するといったケースですが、手続きが間に合わない場合や保険会社が拒否した場合などは自分で建て替えなければいけません。

この場合に健康保険を使うことができます。
立て替えのケースでも問題はありません。
この場合、健康保険を使いたいことを伝え、保険組合に提出することになります。
第三者行為による疾病届や事故発生状況報告書。交通事故証明書が必要です。
本人確認書として健康保険を使うのではないため、はっきりと説明する必要があります。
これは電話でも伝えることができるため、コンタクトを取った時点で状況の説明をしなければいけないのです。

注意しなければいけないポイント

注意しなければいけない点もいくつかあります。
請求するためには、ある一定以上の通院が必要です。
それも事故との因果関係が説明できなければいけないため、交通事故に遭ったらすぐに通院を始めましょう。
仮に痛くなくても、あとから怪我がわかるケースもあります。
しかし、時間とともに事故との因果関係が説明しにくくなるため、事故直後から通う必要があるのです。

もうひとつは、接骨院ではなく、整骨院などに通う場合です。
整骨院は病院ではありません。
もちろん、交通事故の対応もできないため、支払いの対象外になるケースもあるのです。
接骨院は交通事故の対応をしているところが大半を占めるため、はっきりと状況の説明をして施術を進めてもらいましょう
分からないことがあれば、どんどん質問するのも大切です。

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交通事故で多いむち打ち症

交通事故で多いむち打ち症

交通事故で怪我を負うケースはよく見られます。
鉄の塊である車と衝突した場合など、身体にも大きな力がかかるからです。
その中でむち打ち症はとてもよくあるケースと言っていいでしょう。

一般的にむち打ちと呼ばれることもありますが、正確には頸部外傷性症候群と呼ばれています。
もう一つ頸部加速減速症候群と呼ばれる場合もありますが、両方とも同じ意味です。

このむち打ち症の症状は個人差があるのが大きな問題点です。
はっきりとこの程度の痛みがあればむち打ち症と呼べるとは限らず、非常に重く苦しい症状も出たりします。
慢性化する場合もよく見られるのがむち打ち症で、数日で回復するケースもある一方、2ヶ月以上痛みを伴うケースまであるのです。
非常に辛く苦しい思いをしなければいけないのがむち打ち症で、できるだけ早く改善させたいと思うはずですが、これがなかなかうまくいかないことも多く見られます。

後から症状が出てくることも

むち打ち症の怖い点として、なかなか症状がみられない期間があったりする例です。
交通事故にあった直後は、痛みを感じにくく、後から首の痛みが出てくることがあります。
これが非常に怖い点で、気がついたときには首が痛みを発しますが、交通事故が原因か証明しにくくなるのです。

交通事故の場合、保険での治療が基本となります。
その怪我が交通事故を起因とするものでなければ、保険の対象にはなりません。
時間が経ってしまうと、本当に交通事故が原因だったのかどうかがあやふやになるのです。
こうなるといくらツライむち打ち症を訴えたとしても、自費で治療を受けなければいけないケースも出てきます。
できるだけ早く治療や施術を始めなければいけないのはこうした理由があるのです。

実際にむち打ち症だけのことではありません。
人間は衝撃を受けた瞬間に筋肉を硬直させ力から耐えようとします。
そうしなければ大きな怪我になるからです。
この状態が徐々に解けてくると、体のダメージの痛みが出たりします。
つまり、その日のうちには痛みが分からないことがよくあるのです。
交通事故を受けたらすぐにでも診察してもらいなさいと言われるのは、ここに理由があります。

信頼できるところを見つける

むち打ち症の怖い点として、レントゲンではうまく判別がつかないケースも出てきます。
これはレントゲンでうつらない部分の損傷が起こるからであり、首は痛いものの、うまく判定できない場合があるのです。
そのため他ではうまく治らないケースでも、施術先を変えると症状が改善されるケースも出てきます。
これまでむち打ち症の施術経験の多いところなどに依頼するのが大切です。

むち打ち症は湿布を貼れば治るような怪我ではありません。
かなり長いことを苦しむケースも出てくるため、交通事故の怪我でも信頼できるところを見つけなければいけないのです。

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バイクと自動車の交通事故の過失割合

大きな怪我になりやすいバイクの交通事故

バイクと自動車の接触事故は、交通事故の中でも非常に大きな怪我をしやすいことで知られています。
保険を適用するのは基本中の基本ですが、その時の過失割合に関しても覚えておかなければいけません。
過失割合とは、どちらがどれほどの責任があったのかという数値です。
交通事故に対する過失の割合ということで、保険の負担にも関わってきます。

実際にバイクの任意保険加入率は40%程度しかありません。
しかし、大きな怪我になりやすいバイクだからこそ、任意保険をかけ、どのような形となるのか理解が必要です。

小さい存在だから責任が少ないと判断される

交通事故として過失割合を決めますが、車の方が高くなるのが基本です。
これは車の方がサイズが大きいためで、そのぶんだけ危険を避けるように運転する責任があると考えられます。
過失割合は責任の割合でもあり、車の方が安全を確認していかなければいけないことを示しているのです。

バイクが小さい存在だからですが、ここには回避能力が関わっています。
バイクの方が小回りがきき、回避できるように見えますが、車よりもリスクを避けられないとしているのです。

バイクと車の交通事故では過失割合をめぐる裁判も起こされます。
示談交渉がうまくいかなかった時には裁判となるケースが出てきますが、バイクの状況によっては過失割合が逆転してしまう可能性もあるのです。

バイクは小さい存在だから事故を起こしても負担が少ないと思うのは軽率です。
状況によれば車よりも大きな損害賠償を請求される可能性が出てくるため、保険は必須であると言えるでしょう。

過失割合はバイクが有利とは限らない

過失割合として考えると、よくある巻き込み事故の場合、左折でバイクが巻き込まれたとします。
一般的には過失割合は40:60辺りであり、バイクは4割の過失があるとされやすい状況です。
しかし、バイクが加速しており、時速15km以上速度超過をしていたのであれば、過失割合10%プラスされます。
更に30Km以上速度超過があれば、20%プラスされてしまうのです。
この時点でも車よりも大きな損害賠償責任が出てくるのがわかるでしょう。
特に車の方が合図もしっかりと出しており、バイクが急加速して死角に入ってきたような状況では、過失割合はバイクの方が高くなるのです。

保険という面ではこうした条件が出てきます。
しかし、怪我をおってしまえばそれどころではありません。
特に大きい怪我をしやすいのがバイクの方です。
軽い怪我でもできるだけ早く接骨院などを受診し、状態の確認をする必要も出てきます。
これは後から保険会社ともめないためにも大切なことで、怪我の原因が交通事故であったことの因果関係をはっきりさせなければいけないからです。
後から痛くなったと言っても対処しにくい部分があるので、交通事故にあったらできるだけ早く対処していきましょう。

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バイクの交通事故でよくあるパターン

車の死角に入るリスク

館林でもよくあるバイクの交通事故の原因は、お互いが認識できていないところあります。
お互いがどこにいるのか分かっていれば、かなりの確率で事故を防げるのです。
しかし、見えないところにいたらどうでしょう。
ふと気がついた時にバイクが来たという経験は、車を運転したことがある人であれば誰でもあるはずです。
これはお互いを認識できなかったからこそ起きる状態で、非常に危険の高い状況にあるのを理解しなければいけません。

車の死角に入ってしまうと、事故の可能性は非常に高くなります。
バイクから見ると、車側は見えているだろうと勝手に解釈しますが、いくつも死角が存在しているのです。
例えば車の後方を左側は、ドライバーから死角になりやすい場所です。
車にはピラーと呼ばれる屋根とボディを繋ぐ柱があります。
このピラーの陰に隠れてしまうと、全く見えない状況が生まれたりするのです。
さらにボディの影に入ったりしても見えません。
バイクを運転するドライバーとしても、車側から見える位置に自分を置くのは、交通事故防止に絶対の条件と言ってもいいでしょう。

バイクの加速性能が交通事故に繋がる

バイクの加速性能は車に比べて、かなり高い性能を持ちます。
一瞬で加速して追い抜いていくバイクの姿はかっこいいかもしれませんが、車のドライバーから見ると予測を超える可能性が出てくるのです。
例えば、後方の遠方にいたバイクが、突然急加速して近づいてきたとします。
車側からすると予測を超えた場所にバイクがいるかもしれません。
こうなると、死角に入るのと同じ状況が出来上がります。

交通事故で重要なポイントになるのは、事前予測です。
事前予測がつかない位置にいると、びっくりする事があるでしょう。
つまり、未来にどこに何がいるのかを考え、運転しているからです。
事故を防止するためにも大事なことですが、バイクの急加速はこうした事態を壊します。

もう一つ加速が速いことにより、バイクのドライバー自身の反応速度を超える可能性があります。
テレビの衝撃映像などでも出てきますが、急激な加速で運転できなくなりだこうしてぶつかるといったケースがあります。
これもバイクの事故の類型の一つであり、非常に危険な状態となるのです。

追い抜きによって起こる交通事故

バイクで非常に危険なのは、車体が小さいからこそをすり抜けたりしていく運転です。
首都高速などでもよく見かけますが、渋滞している中で細かく左右に動かし走っていくバイクがあります。
非常に素早く動けるかもしれませんが、車の死角に入る可能性が高く、思わぬ動きに対応できる追突してしまうケースがあるのです。
相手が止まっている車であればまだ大きな怪我はしませんが、お互い動いている状態となると大きな衝撃がかかります。
いくらヘルメットをかぶっていても、道路に叩きつけられる衝撃は、死亡事故につながったりするのです。

非常に危険な交通事故の多いバイクと車の衝突ですが、注意することによって防げるパターもいくらでも出てきます。
お互いの位置や意識を理解しながら、安全について考え、運転していかなければいけないでしょう。
怪我は接骨院でも治せますが、死亡事故となればどうにも手が打てません。
そういった事故につながりやすいのがバイクの交通事故となるため、十分な注意が必要なのです。

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バイクの交通事故と安全装備

致死率が高いバイクの交通事故

バイクの交通事故は、非常に致死率が高いことで知られています。
館林でも起こるケースがありますが、いくら安全装備をつけていても大きな怪我につながるケースが出てくるのです。

統計から見ても非常に支持率が高いのは、警察庁が発表した統計でも見えてきます。平成29年の交通事故の発生状況から見ると、自動2輪乗車中の死傷者の数を全体の割合から見ると、1.45%にもなります。
普通自動車などの四輪車の事故と比較すると、こちらの致死率は0.32%です。
かなり大きな違いがあることが見えてくるでしょう。
割合からすれば、4.5倍もの致死率があることがわかります。
もちろん、分母の数にも違いがあり、一概に言えない部分があるのも確かです。
それでも、バイクの交通事故は、高い確率で大きな怪我をすると認識しなければいけません。

ヘルメットはフルフェイス

バイクでの交通事故を見てみると、主な損傷部位は頭部と胸部です。
実はこの二つの箇所だけで、怪我全体の70%にも及びます。
バイクの交通事故で怪我をすると、7割が頭部と胸部で何かしらのダメージを受けている以上、ヘルメットは絶対条件です。
死亡事故に繋がる損傷箇所としても、頭部は非常に大きな問題があります。
ほんの少しの怪我だと思っていても、実は脳で大きなダメージを受けており、後から大きな怪我に繋がるケースもあるでしょう。
実際に強い衝撃を受け、即死事故になる可能性もあります。

頭部を守る意味では、フルフェイスのヘルメットが基本です。
半キャップなどと呼ばれるヘルメットは、頭部を衝撃から守れない可能性が出てきます。
小さなバイクだから平気だと思う人もいるかもしれませんが、実際には関係ありません。
自分がスピードを出していなくても、事故に巻き込まれて、路面に叩きつけられば、フルフェイスにしておけば良かったと思っても間に合わないのです。

当然ヘルメットは義務化されているため、誰でも装着しなければいけません。
しかし、装着の仕方も大切です。
交通事故にあった時にヘルメットが抜けたりしないように、あご紐はしっかりと締めましょう。
死亡事故の中にはヘルメットが脱落してしまっている状況もあるため、自分を守る大事なポイントとなるのです。

自分を守るプロテクターの装着

バイクの交通事故の衝撃から身体を守るために、プロテクターを装着するのも大切です。
最近では簡単に手に入るようになってきましたが、保護用のプロテクターも色々と販売されています。
こちらは法律上任意です。
任意ですが頭部と胸部で70%という数値からも、上半身のプロテクターだけでも装着していれば命が助かったかもしれない事故が出てきます。
バイクはスマートでなければいけないと思う人もいるのは確かです。
見た目が野暮ったいと思う人もいるかもしれません。
しかし、自分の命は自分で守らなければいけないのです。
背骨を守るプロテクターもありますし、肩周りだけ装着する者も出てきています。
コンパクトなエアバッグ型まで出てきている以上、バイクを運転するなら、出来る限りの安全装備を装着するのが大切です。

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バイクの交通事故の衝撃と怪我の重さ

バイクの交通事故の衝撃は大きい

館林でも多くの人がバイクを利用しています。
バイクは手軽で車よりも機動性が高いため、通勤や買い物などに利用する人の他、趣味でツーリングなどを楽しむのも良いでしょう。
しかし、一旦交通事故にでも会えば、非常に大きな怪我をします。
なぜバイクの事故が大きな怪我となるかといえば、車のように車体が守ってくれないからです。
交通事故の衝撃は凄まじいものがあり、バイクと車が衝突すれば、ドライバーは路面に叩きつけられたりします。
最近では背中を守るプロテクターなども出てきていますが、そもそも強い衝撃がかかることに変わりはありません。
事故を起こさないように走ると共に、なぜ危険なのかも考えて運転する必要があります。

バイクを巻き込む交通事故が起こりやすいパターン

バイクの事故が起こりやすい時間帯とは、早朝や夜です。
バイク側からすれば自分が車などを認識しています。
車側からはバイクの存在が分かりにくく、接触してしまう可能性が高まるのです。
この時間は通勤に使われていることが多く、急いでいる人もたくさんいます。
これはバイクだけではなく、車側も急いでいるケースが多いのです。
ゆとりを持って運転するのが大切ですが、誰もがそうとは限りません。
どうしても死角に入るケースも多く、大きな事故につながりやすいのです。

このような事故が起こりやすい場所として、右折や出会いがしらがあります。
交差点を右折するイメージを頭に思い浮かべるといいでしょう。
車は左折よりも大きく動きます。
この時に車の陰に隠れていた直進のバイクが、接触する事故がよくあるのです。
右折しようとしている車側から見ると、バイクが他の車の陰に隠れてしまい死角に入るケースがあります。
こうなると見つけたとしても間に合わないケースが出てくるんです。
どちらが先か、相手が止まるだろうといった意識の問題もありますが、死角に入る危険性を理解しなければいけません。

バイク側が右折するときも交通事故につながるケースが出てきます。
バイク側からすると車は直進してくると考えますが、中には譲ってくれるだろうと、そんな動きをする車もいるのです。
サンキュー事故と呼ばれますが、譲ってくれると思ったことで、バイク側は急いで右折しようとしたら車は譲る気がなかったというケースになります。
出会い頭の事故としても非常に大きな怪我を負うパターンとなるため、非常に危険なパターンと言われているのです。

頭部の怪我が死亡事故に繋がる

バイクの交通事故では、頭を怪我しやすいのも大きな問題です。
転倒した時に、路面に叩きつけられやすく、頭部を気がするケースが見られます。
ヘルメットをかぶっているから安全という意識もありますが、実際に死亡事故の大半は頭部の損傷によるものです。
むち打ちなどであれば、接骨院などで対処もできますが、この様な大きなダメージは対処不可能といってもいいでしょう。

ヘルメットもしっかりかぶっていれば、ダメージを吸収したかもしれません。
しかし、紐が緩んでいたり、そもそもヘルメットが耐久の限界を超えており、うまく機能しないケースも出てくるのです。

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