交通事故で多いむち打ち症

交通事故で多いむち打ち症

交通事故で怪我を負うケースはよく見られます。
鉄の塊である車と衝突した場合など、身体にも大きな力がかかるからです。
その中でむち打ち症はとてもよくあるケースと言っていいでしょう。

一般的にむち打ちと呼ばれることもありますが、正確には頸部外傷性症候群と呼ばれています。
もう一つ頸部加速減速症候群と呼ばれる場合もありますが、両方とも同じ意味です。

このむち打ち症の症状は個人差があるのが大きな問題点です。
はっきりとこの程度の痛みがあればむち打ち症と呼べるとは限らず、非常に重く苦しい症状も出たりします。
慢性化する場合もよく見られるのがむち打ち症で、数日で回復するケースもある一方、2ヶ月以上痛みを伴うケースまであるのです。
非常に辛く苦しい思いをしなければいけないのがむち打ち症で、できるだけ早く改善させたいと思うはずですが、これがなかなかうまくいかないことも多く見られます。

後から症状が出てくることも

むち打ち症の怖い点として、なかなか症状がみられない期間があったりする例です。
交通事故にあった直後は、痛みを感じにくく、後から首の痛みが出てくることがあります。
これが非常に怖い点で、気がついたときには首が痛みを発しますが、交通事故が原因か証明しにくくなるのです。

交通事故の場合、保険での治療が基本となります。
その怪我が交通事故を起因とするものでなければ、保険の対象にはなりません。
時間が経ってしまうと、本当に交通事故が原因だったのかどうかがあやふやになるのです。
こうなるといくらツライむち打ち症を訴えたとしても、自費で治療を受けなければいけないケースも出てきます。
できるだけ早く治療や施術を始めなければいけないのはこうした理由があるのです。

実際にむち打ち症だけのことではありません。
人間は衝撃を受けた瞬間に筋肉を硬直させ力から耐えようとします。
そうしなければ大きな怪我になるからです。
この状態が徐々に解けてくると、体のダメージの痛みが出たりします。
つまり、その日のうちには痛みが分からないことがよくあるのです。
交通事故を受けたらすぐにでも診察してもらいなさいと言われるのは、ここに理由があります。

信頼できるところを見つける

むち打ち症の怖い点として、レントゲンではうまく判別がつかないケースも出てきます。
これはレントゲンでうつらない部分の損傷が起こるからであり、首は痛いものの、うまく判定できない場合があるのです。
そのため他ではうまく治らないケースでも、施術先を変えると症状が改善されるケースも出てきます。
これまでむち打ち症の施術経験の多いところなどに依頼するのが大切です。

むち打ち症は湿布を貼れば治るような怪我ではありません。
かなり長いことを苦しむケースも出てくるため、交通事故の怪我でも信頼できるところを見つけなければいけないのです。