バイクと自動車の交通事故の過失割合

大きな怪我になりやすいバイクの交通事故

バイクと自動車の接触事故は、交通事故の中でも非常に大きな怪我をしやすいことで知られています。
保険を適用するのは基本中の基本ですが、その時の過失割合に関しても覚えておかなければいけません。
過失割合とは、どちらがどれほどの責任があったのかという数値です。
交通事故に対する過失の割合ということで、保険の負担にも関わってきます。

実際にバイクの任意保険加入率は40%程度しかありません。
しかし、大きな怪我になりやすいバイクだからこそ、任意保険をかけ、どのような形となるのか理解が必要です。

小さい存在だから責任が少ないと判断される

交通事故として過失割合を決めますが、車の方が高くなるのが基本です。
これは車の方がサイズが大きいためで、そのぶんだけ危険を避けるように運転する責任があると考えられます。
過失割合は責任の割合でもあり、車の方が安全を確認していかなければいけないことを示しているのです。

バイクが小さい存在だからですが、ここには回避能力が関わっています。
バイクの方が小回りがきき、回避できるように見えますが、車よりもリスクを避けられないとしているのです。

バイクと車の交通事故では過失割合をめぐる裁判も起こされます。
示談交渉がうまくいかなかった時には裁判となるケースが出てきますが、バイクの状況によっては過失割合が逆転してしまう可能性もあるのです。

バイクは小さい存在だから事故を起こしても負担が少ないと思うのは軽率です。
状況によれば車よりも大きな損害賠償を請求される可能性が出てくるため、保険は必須であると言えるでしょう。

過失割合はバイクが有利とは限らない

過失割合として考えると、よくある巻き込み事故の場合、左折でバイクが巻き込まれたとします。
一般的には過失割合は40:60辺りであり、バイクは4割の過失があるとされやすい状況です。
しかし、バイクが加速しており、時速15km以上速度超過をしていたのであれば、過失割合10%プラスされます。
更に30Km以上速度超過があれば、20%プラスされてしまうのです。
この時点でも車よりも大きな損害賠償責任が出てくるのがわかるでしょう。
特に車の方が合図もしっかりと出しており、バイクが急加速して死角に入ってきたような状況では、過失割合はバイクの方が高くなるのです。

保険という面ではこうした条件が出てきます。
しかし、怪我をおってしまえばそれどころではありません。
特に大きい怪我をしやすいのがバイクの方です。
軽い怪我でもできるだけ早く接骨院などを受診し、状態の確認をする必要も出てきます。
これは後から保険会社ともめないためにも大切なことで、怪我の原因が交通事故であったことの因果関係をはっきりさせなければいけないからです。
後から痛くなったと言っても対処しにくい部分があるので、交通事故にあったらできるだけ早く対処していきましょう。