Month: 6月 2021
交通事故で受ける脳の損傷
脳にダメージを受ける交通事故
交通事故にあうと様々な怪我をするケースが考えられます。
代表的なのはむち打ち症ですが、これはその一つにすぎません。
体に強い衝撃を受けるため、多くのダメージが残るのです。
脳損傷を引き起こす可能性も出てきます。
脳損傷とは脳や身体全体に後遺症を残す危険性があり、意識の障害なども考えられます。
非常に重い状態であり、しっかりと損害賠償してもらえなければいけません。
局所性脳損傷
脳損傷には大きく分けて2種類あります。
局所性脳損傷は、ダメージを受けた部分が局所的であり、その部位に損傷が発生している状態です。
全体ではなく一部分であるところが特徴ですが、脳出血を起こす急性硬膜外血腫や脳挫傷、急性硬膜下血腫、外傷性くも膜下出血を起こすケースまであります。
これらを見ても分かる通り一部分であっても死に至るケースがあるほど重い状態です。
脳挫傷は脳の組織が損傷し出血している状態です。
他の症状にもつながる可能性があり非常に危険なケースと言っていいでしょう。
これらの脳のダメージにより高次脳機能障害に至るケースがあります。
日常生活に支障をきたす状態であり、後遺症として残ってしまう可能性も高いのです。
それほど脳の怪我は恐ろしいものだと考えて間違いありません。
びまん性軸索損傷と遷延性意識障害
脳の損傷でもう一つの状態がびまん性軸索損傷です。
強い衝撃によって脳が揺れてしまった時に起こります。
むち打ち症のような状態から派生すると考えれば分かりやすいでしょう。
強い衝撃で前後左右に振られてしまうと脳がダメージを受けるのです。
脳の神経細胞が衝撃によって損傷してしまった状態で、高次脳機能障害や遷延性意識障害を引き起こす可能性が出てきます。
遷延性意識障害とは、俗に言われる植物状態のことです。
これには条件がありそれを満たしていなければ遷延性意識障害とは診断されません。
①自力移動不能
②自力摂食不能
③ふん便失禁状態
④意味のある発語不能
⑤簡単な指示に従う以上の意思疎通不能
⑥眼球の追視不能、または認識不能
このような常に介護を必要とする状態であり、後遺障害一級として認定されることは間違いありません。
認定されたとしても普段の生活が戻ってくるわけではないでしょう。
非常に重い状態になることを理解しなければいけないのです。
交通事故ではこうしたことが起こります。
ドライバーは常に危険性を理解し、このようなことを引き起こさないような注意が必要です。
もちろん会社になれば補償してもらう必要がありますが、それぞれのドライバーが加害者にならないように注意して運転していきましょう。
被害者を出さないことが何よりも大切です。
背の低い子どもたちの危険性と交通事故
背の低い子どもたちの危険
子どもたちと大人の違いは年齢だけではありません。
交通事故と関係性を見るときに大事なポイントは、子供たちは身長が低いという事実です。
車の運転でわき見運転が怖いのはなぜでしょうか。
それは、自分が危険性を見逃してしまう可能性が高いからです。
人間は危険だと思えば、それに対応する行動をします。
ドライバーとして危険予測しながら行動に移せないなら、免許証を返上したほうが安全です。
それほど危険予測は重要な意味を持ちます。
その点で子どもたちは大人よりも背が低く、見逃してしまう可能性があるのです。
現在の自動車事情を考えてみましょう。
以前はセダンタイプの車高の低い車が多くみられました。
これは館林など北関東でも変わりません。
現在はミニバンなど車高が高く、車自体も大型化しています。
その分、背の低い存在は見逃しやすくなってきているのです。
これを死角呼びます。
全く見えない位置が生まれるのが資格で、ボディの影などに入ると見えないこともあるでしょう。
ミラーなどで死角を補うように作られてきましたが、これも完全ではありません。
車の多いところで危険は隠れている
ショッピングモールなどでも気を付けなければいけません。
館林周辺にもいくつもありますが、こうした場所では車が多数止めてあります。
車が密集しているところでは、子どもたちの姿がはっきり分かりません。
車の陰に隠れているケースもありますし、背の低い子どもたちが四角に入り見えないことも多いのです。
最近のミニバンなどは、バックする時カメラで見れるようになっています。
このカメラは万能ではありません。
それどころか後方しか視界に入らない可能性も出てきます。
カメラに頼っていると、横から出てくる子どもたちを見逃す可能性が高いのです。
特にカメラは下を向かなければ見えない位置についています。
左右のミラーを見ないでバックすることが多いでしょう。
ちゃんと見ているとしても、カメラの映像を見る時に目を離すのです。
危険予測は情報を有効に生かさなければいけないため、十分注意しなければいけません。
予測しにくい子どもたち
子どもたちの動きは予測できないことができます。
普段から予測できる人はほとんどいないでしょう。
子どもたちの運転する自転車を想像してみてください。
バランスをとるためにフラフラと左右に動いたとします。
この動きの予測ができるかと言われれば、ほとんどの人はできません。
動くだけではなく突然転んでしまうかもしれませんし、自転車だけ投げ出す可能性もあります。
このような危険の予測もドライバはしなければいけないのです。
それだけ子どもたちの行動は、注視しておく必要があるでしょう。
最近ではペダルを外した自転車で、子どもたちが車道で出てくるケースもあります。
この自転車は実は遊具であり公道で使用することは禁止されています。
このような危険まで存在する以上、背が小さく認識しにくい子どもたちの特性も理解し、安全確認をしていかなければいけません。
スタンディングウェーブ現象とは
タイヤが波立ちパンクするスタンディングウェーブ現象
車を運転するなら、常にタイヤの空気圧には注意しなければいけません。
もし、タイヤの空気圧が不足するとどうなるか、考えたことはあるでしょうか。
タイヤは空気が入っている状態で機能するように作られています。
この空気が不足することで、本来起こらない現象が起こるのです。
それがスタンディングウェーブ現象であり、誰でも起こる可能性があります。
スタンディングウェーブ現象が起こる原因
タイヤは高速走行すると、接地面から後方に力が掛かります。
この時に波状に変形してしまうのが、スタンディングウェーブ現象です。
タイヤはゴムでできており、歪みにも耐えられますが、あまりに複雑な波がタイヤにかかると破断してしまう可能性があるのです。
1つの波なら問題ありませんが、ゴムの伝達速度や回転速度によっては複数重なってしまいます。
タイヤの温度も急激に上昇してしまう恐ろしい状態です。
一番の問題は、タイヤの空気圧で、回転速度が上がるとどんどんとゆがみが出てきます。
歪みも戻ろうとする力が掛かりますが、戻る前に回転してしまうのです。
この力がどんどんと重なるのが問題ですが、適正空気圧であれば問題ありません。
しかし、タイヤにかかる力はこれだけではなく、過積載など耐えきれないほどの重さが掛かっているときもスタンディングウェーブ現象が発生する可能性が高まります。
運転していても気が付きにくいのがスタンディングウェーブ現象で、突然ハンドルを取られたり、操作不能に陥ったりします。
タイヤが破断しバーストすれば、そのまま大きな交通事故につながるケースも出てくるのです。
スタンディングウェーブ現象を防ぐため
スタンディングウェーブ現象の対策は、タイヤの空気圧を適正に保つところからスタートしなければいけません。
空気圧が低くなると、その分ゆがみが出やすくなるからです。
これは車の種類やタイヤによっても異なるため、正確に確認が必要でしょう。
過積載を防ぐことも必要です。
積載重量を超えると、タイヤにかかる負担が変わります。
重いものを載せれば、当然タイヤに負担が増えるからです。
同じ空気圧でも積載重量が増えれば、タイヤにかかる負担も増大するからです。
タイヤの質も考えなければいけません。
スタッドレスタイヤなどは柔らかい材質が使われていますが、その分ゆがみやすい特徴も持っているからです。
高速走行もスタンディングウェーブ現象につながるため、必要以上に速度を上げて運転しないことも大切になってきます。
常に点検して安全に運転することが求められますが、意識の部分でこういった危険があることを理解しておかなければいけません。
知識があれば、どれだけ危険ナノかも理解できるからです。