交通事故が起こりやすい雨の日

雨の日の運転のリスク

車は路面の状況を的確に受けます。
雨が降れば止まりにくくなり交通事故を起こしやすくなるのはよく知られていますが、実際に4倍もの確率がアップすると言われるようになりました。
これは統計から出た結果であり、かなり高い確率になるのが分かります。

車は急に止まれないという言葉があります。
雨の日に急にブレーキを踏んでも、タイヤが路面を捉えずにスリップしていう経験は誰にでもあるでしょう。
これは何か珍しいものではなく、それだけ路面状況が悪化しているからです。
仮に新品のタイヤだったとしても、雨の日には止まりにくくなるのは変わりません。
確かに中古の使い古しのタイヤになると、雨の日などの制動力は弱まります。
しかし、新品だからといって雨の日に安全に止まるわけではないのです。

視界の悪化も起こる

悪天候の中で車を運転するのは、非常に危険です。
用事がなければ運転しないことが交通事故を起こさないためのポイントのひとつになるのは間違いありません。
それでも車を運転しなければいけない時には、細心の注意をする必要があります。
雨が降っているだけで視界が悪くなり、それだけ反応速度が遅れるからです。

反応速度が遅れると止まりたいところで止まれないかもしれません。
それだけ車がスリップしていくからです。
仮に強くブレーキを踏みすぎ、タイヤがロックしてしまい操作不能となる可能性も出てきます。
交通事故の可能性はそれだけ高くなり、大きなダメージを負うかもしれないのです。

雨の日は2倍の距離からブレーキをかける

雪の日は、ハンドルを早く踏みブレーキは3倍の距離からかけるというのが一般的な考え方です。
雨の日にはこのようなはっきりとした言葉がなかったりします。
一般的な路面で考えた場合、路面にかぶるほどの雨の量が降れば、制動力は2倍になるのです。
しっかりとしたタイヤを装備した車であっても、止まる距離は2倍に増えることを自覚しなければいけません。
距離が2倍に伸びるということは、目の前に危険が迫っていた時には間に合わないのです。
急に飛び出されてしまった時に急ブレーキを踏んでも、車が止まらず人身事故になるかもしれません。
よそ見運転をしていて、目の前に障害物が迫っても、間に合わない可能性が高いのです。
つまり、普段よりも速度を落とし安全に配慮して運転しなければいけないと言えるでしょう。
それほど悪天候の日は、交通事故が発生しやすくなるのです。